野球肘は早期発見が重要!大会が近い時期こそ様子見はダメ!
2026年05月30日
野球肘とは?
野球肘とは、投球動作の繰り返しによって肘に負担がかかり、痛みや炎症が起こるスポーツ障害の総称です。
特に成長期の小学生・中学生・高校生に多くみられ、放置してしまうと長期間の投球禁止が必要になるケースもあります。
野球肘には「内側型」と「外側型」があります
①内側型野球肘
投球時に肘の内側へ強い牽引力が加わることで起こります。
症状としては、
・肘の内側の痛み
・投球時痛
・ボールスピードの低下
・コントロール不良
などがあります。
比較的多くみられるタイプです。
②外側型野球肘
肘の外側の軟骨や骨に負担がかかることで起こります。
特に注意が必要なのが、
「離断性骨軟骨炎(OCD)」です。
初期は痛みが軽いこともありますが、進行すると手術が必要になる場合もあります。
そのため外側型は早期発見が非常に重要です。
痛みがある時点で放置しても治りません
「少し痛いけど投げられるから大丈夫」
「大会が近いから終わってから診てもらおう」
という選手は少なくありません。
しかし、野球肘は痛みが出ている時点で組織に負担や損傷が起きています。
練習を続ければ続けるほど状態が悪化し、
・炎症の拡大
・骨や軟骨へのダメージ
・復帰期間の長期化
につながる可能性があります。
早めに状態を確認することが重要です。
大切なのは「どの組織をどの程度傷めているか」
野球肘といっても、
・筋肉
・腱
・靱帯
・軟骨
・骨
など、傷めている組織は様々です。
また同じ内側の痛みでも、軽度の炎症なのか、投球禁止が必要な状態なのか
によって対応は大きく変わります。
そのため、「野球肘ですね」で終わるのではなく、
どの組織をどの程度傷めているのか
を正確に見極めることが重要です。
通院だけでは不十分?復帰までのロードマップが重要
野球肘の施術で重要なのは、「いつ復帰できるのか」ではなく、
「どのような段階を経て復帰するのか」です。
例えば、
① 炎症を落ち着かせる
↓
② 可動域を改善する
↓
③ 筋力を回復する
↓
④ シャドーピッチング
↓
⑤ キャッチボール
↓
⑥ ブルペン投球
↓
⑦ 実戦復帰
といった流れがあります。
細かく言えば、棘下筋の自動から抵抗運動、20m×20球など、
当院では具体的に行っていきます。
復帰までのロードマップが示されているかどうかは非常に重要なポイントです。
大会前に痛くなる選手は要注意
毎年、
・大会前になると肘が痛い
・試合が続くと痛くなる
・シーズン後半に痛みが出る
という選手がいます。
これは身体の使い方や投球フォームに問題がある選手が
大会前に練習量が増えることで、単なる疲労ではなく、
痛みが出てしまうことが考えられます。
大会前に毎回痛みが出る場合は、特に注意が必要です。
球数の多さだけが原因ではありません
野球肘というと、「投げすぎ」が原因と思われがちです。
もちろん球数管理は重要ですが、実際にはそれだけではありません。
例えば、
・股関節が硬い
・体幹が弱い
・肩甲骨が動かない
・運動連鎖が正しくない
などがあると、
本来全身で分散するはずの負担が肘へ集中してしまいます。
投球動作は全身運動です
投球動作は「運動連鎖」によって行われます。
足首
↓
股関節
↓
体幹
↓
肩甲骨
↓
肩
↓
肘
↓
手
大まかですが、上記の順番で力が伝わります。
そのため肘が痛くても、原因は
・足首
・股関節
・骨盤
・体幹
・肩甲骨
にあることも少なくありません。
肘だけを施術しても再発を繰り返すケースがあるのはこのためです。
当院が考える野球肘施術
野球肘で重要なのは、「痛みを取ること」だけではありません。
・どの組織を傷めているか
・なぜ痛くなったのか
・どうすれば再発を防げるか
・いつどのように復帰するか
まで考える必要があります。
当院ではどの組織を傷めているか、
を確認するためにエコー検査も行っています。
「痛みを取ること」は大前提です。
肘だけでなく、
・股関節
・体幹
・肩甲骨
・投球動作(投球フォーム)
などを確認しながら、競技復帰をサポートしています。
まとめ
野球肘は早期発見が何より重要です。
特に、
・肘の内側や外側が痛い
・投球時に違和感がある
・大会前に毎回痛くなる
・ボールが走らない
という場合は注意が必要です。
痛みを我慢して投げ続けるほど復帰までの期間は長くなります。
将来も長く野球を続けるために、違和感を感じた時点で早めに身体の状態を確認することをおすすめします。
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