捻挫したけど痛くないから大丈夫?
2018年01月13日
こんにちは!
横浜市港南区上大岡、やまだ接骨院です。(^_^)
二日続けて寒いですね~。(*_*)
受験が始まり、まずはセンター試験があるのに、受験生が体調崩さないといいですけど、、、
インフルエンザも流行っているので、大人も子供も要注意です!
さて、今回は捻挫についてですが、
「捻挫して腫れたけど、それほど痛くなかったから放置してました。」
というお話をよく伺います。
腫れるけど痛みがあまり無いことには理由があります。
もちろん良いことではないので、放置するリスクも含めてお話します。
腫れてるけど痛くない捻挫とは
捻挫とは、関節を捻ることによって、関節を支えている靱帯などを傷めてしまうことです。
捻挫をすると、痛み・腫れ・熱感といった症状(炎症)を感じます。
「炎症」は傷めた組織を治すための身体の反応です。
つまり、捻挫して靱帯などの組織を傷めれば必ず出る反応です。
では、捻挫をして腫れてはいるが痛みはあまり感じない、とはどういう状態でしょうか?
それは捻挫する以前の状態にあります。
実際にやまだ接骨院に来院されたケースでお話します。
30代 男性 柵を乗り越えて、着地した際に足首を捻挫
柵を乗り越えて足を着こうとした際に、足首を捻って着地したので、体重をかなりかけてしまったとのことでした。
捻った直後は痛みがあったようですが、しばらくすると痛みが引いて腫れが出てきた、とのこと。
状態を確認すると、足首の外側を傷めており、腫れもありました。
ただ、歩いたり曲げたりした時の痛みは、ほとんどありませんでした。
なぜ、捻挫直後だけで痛みが無くなったのでしょうか?
この患者さんの足首の関節は、かなり緩い(不安定)状態でした。
お話を伺うと、学生時代に何回も同じ足を捻挫していたそうです。
捻挫を繰り返していたことで、足首の靱帯がほとんど切れてしまっていたんですね。
あまり知られていませんが、靱帯損傷は再生しません。
一度傷つくと元通りではなく、もう少し違う組織で穴埋めされます。
イメージでいうと「かさぶた」みたいな感じですね。
本来の靱帯からすると、弾力性に欠け、伸びた状態になります。
「捻挫はクセになる」と言われる理由の一つです。
足首を捻挫しても、傷つくはずの靱帯がすでに無ければ、傷つきようがありません。
靱帯が無いので骨がずれる力が働くため、代わりに骨や関節部分の軟骨のダメージが加わります。
最初の痛みは恐らく関節の痛みです。
幸い骨へのダメージは少なかったので炎症反応も弱く、痛みが引き、腫れが残ったと考えられます。
痛みが無いと大丈夫な感覚になってしまいますが、もちろん大丈夫ではありません。
本来あるべき靱帯が無いということは、脱臼したり骨折するリスクが高くなります。
筋力を強化し身体のバランスを整えて、関節を安定させないと骨の変形も招きます。
以前に繰り返し捻挫したことがある方は要注意です。
関節が柔らかい(緩い)と自覚がある方は、関節を安定させるように今からでもトレーニングしましょう。
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