野球肘・野球肩の復帰まで

2017年07月3日

こんにちは!

横浜市港南区上大岡、やまだ接骨院です(^_^)

高校野球の夏の大会も迫ってきたので、野球のお話しです!

野球肘・野球肩になってしまった時に、まずどんな治療をするかが気になると思いますが、

痛み等の症状が治まってきた後のリハビリがとても重要です。

復帰までの道のりをどう計画立てていくかで、再発のリスクも大きく変わってきます。

そんなわけで今回は野球肘や野球肩になった後の復帰までのお話しです。

野球肘・野球肩の復帰

野球肘・野球肩になってしまい、病院や接骨院等に通院したことがある方は

きっと言われた経験があると思いますが、症状が改善してくると

「痛みが引いてきたから、少しずつ投げていいよ!」

と大体言われます。

ここで一つ疑問があります。

「少しずつ投げる」ってどれくらいだと思います?

キャッチボールしていい距離は?

力はどれくらい??

3日間投げたら、普通に投げていいの?

・・・・・ハッキリしないですよね(^_^;)

 

野球肘・野球肩から復帰する上で大事なことは

痛みや可動域などの症状、投球フォーム、そしてリハビリ計画です。

復帰までのリハビリを計画的に行わないとせっかく症状が改善していても

再発してしまいます。

それなのに「痛みが引いてきたから、少しずつ投げていいよ!」

って適当だと思いませんか?

 

実際、痛みが引いたから投げ始めたらまた痛くなったとの話をよく伺います。

どれくらいの力と距離で投げ始めたのかを確認すると皆さんバラバラです(*_*)

当然ですよね。

ちゃんと指示されていないんですから。

 

上大岡やまだ接骨院では、週に何回、何メートルで何割の力で、球数を決めて投げてもらいます。

 

そこから、状態を確認しながら距離やセット数、力の割合を増やしていきます。

もちろん右肩上がりで良くなればいいのですが、大体、一定の距離で違和感や痛みがでます。

そこで、一度距離などを戻して、またリハビリを行います。

投げる筋力・感覚はやはり投げないことには戻らないので、落ちたものを取り戻す時には

時間をある程度必要とします。

ただそこに具体的な計画性がないと無駄な時間がかかってしまいます。

野球肘・野球肩のリハビリ中の方は具体的かつ計画的に進めるようにしましょう。

 

横浜市港南区上大岡やまだ接骨院では、野球肘・野球肩などのスポーツ障害やケガに対して

具体的・計画的にリハビリを行なっています。

スポーツ障害のほか、身体の不調でお悩みの方は上大岡やまだ接骨院までご相談ください。

野球肘は投げ過ぎが原因?

2017年06月29日

こんにちは!
横浜市港南区上大岡、やまだ接骨院です(^_^)

高校野球の夏の大会がもうすぐ始まりますね!

日本の場合、大半の選手は高校生までで野球が一区切りになります。

野球人生の節目になる大会だからこそ、故障なくやり切ってほしいですね!

そんなわけで、今回のテーマは、、、、

野球肘は投げ過ぎが原因?

少年から大人まで、たくさんの選手を診させて頂いた経験からいうと、

野球肘のほとんどはただの投げ過ぎではありません。

ポイントは「ただの」投げ過ぎではないということですね。

たしかに投げ過ぎはよくありません。しかし、それが一番の原因でしょうか?

野球肘と言っても、内側型や外側型など、いろいろな状態がありますが、

原因については年齢で分けたほうが、分かりやすいかもしれません。

 

少年野球の場合は、大体週に1~2日の練習です。

中学生だとシニアリーグやボーイズリーグ、部活動など、所属で変わりますが、

硬式野球で週に3日、軟式野球(部活)で4~5日ですね。

高校生~大学生になると、硬式野球の場合はほぼ毎日になります。

 

さて、野球肘等の肘の痛みを初めて感じる年代はどこになるかというと、

少年野球の割合がかなり多いと思います。

投げた時に肘が痛いと来院される高校生でも、最初にいつ痛みを感じました?と聞くと、

「小学生の時に痛くて、でも休んでたら痛みは治まったので、その後は投げていました。

最近になってまた肘が痛くなってきて、痛みが強くなってしまったので来ました。」

この話の流れをよく聞きます。

要は、小学生の時に傷めた野球肘が完治していなかった、もしくは

痛みは引いたが野球肘になった要因が改善してなかった、ということです。

要因とは、投げ過ぎになるのでしょうか?

でも、小学生で毎日100球投げることはほとんど無いですよね。

それに同じ練習量をこなしている他の子が野球肘にならないのは不思議じゃありませんか?

つまり投げ過ぎによるものではないということです。

では、何が原因か?

それは「投球フォーム」です。

肘の高さや肩の高さ、股関節の可動範囲や足首の柔軟性の低下などにより、

正しいフォーム(肘への負担が少ないフォーム)で投げられないために傷めていたんです。

休んで痛みが引いたとしても、投球フォームの改善が成されていないまま投げてしまうので

再発を繰り返す結果になってしまいます。

 

いかがでしたか?

まだ野球肘は投げ過ぎのせいだから、休めば良くなると思いますか?

 

小学生で自分の身体を判断するのは難しいです。

少年野球において、子供の身体を守れるのは親と指導者だけです。

あなたのお子さんは大丈夫でしょうか?

肘が痛い、肩が痛い、いつもとフォームが違う、など気づくことはありませんか?

見ていておかしいなと思ったら、まずは聞いてあげてください。

それから、医療機関等に受診して、しっかりケアしてあげましょう。

横浜市港南区上大岡、やまだ接骨院では野球肘、野球肩のほか、スポーツ障害に対応しております。

お子様の様子がおかしいなと感じたら、まずはご相談ください。

 

野球肩について!

2017年06月27日

こんにちは!
横浜市港南区上大岡、やまだ接骨院です(^_^)

今回のテーマは野球肩について!です。

以前にも「野球肩」の投稿はしましたが、主にリトルリーガーズショルダー(リトルリーグ肩)についてでしたので、投球動作による他の「野球肩」について、お話したいと思います。

野球肩について!
(インピンジメント症候群)

投球障害には様々なものがありますが、
今回は「インピンジメント症候群」という野球肩についてのお話です。

野球肩(投球障害)の半分くらいはインピジメント症候群と言われています。

インピンジメントとは「衝突」という意味です。

さて、どんなものかというと名前の通り、肩の筋肉とクッションが骨と骨に挟まれ(衝突)して起きるものです。

 


スポーツの杜より引用

 

肩関節は肩甲骨と上腕骨という骨で構成されています。

インピジメント症候群で重要な身体のパーツが3つあります。(上図)

  1. 棘上筋     → 肩の筋肉で腕を上に挙げるための筋肉。
  2. 肩峰      → 肩甲骨の一部。出っ張り。
  3. 肩峰下滑液包 → 棘上筋が縮んだ時に、骨と擦れないためのクッション。

腕を上げるときに正常な状態なら、上腕骨は下に潜るように沈み込みます。

しかし、筋肉が硬くなると下への沈み込みが出来なくなります。

すると、肩峰の下を通る棘上筋と肩峰下滑液包が、上腕骨と肩峰に挟まれてしまいます。

これが「インピンジメント症候群」です。

 

投球動作のどのタイミングで起こりやすいか?

投球フォームをまず確認しましょう。(下図)

 

インピンジメント症候群がどのタイミングで起こりやすいかというと、「コッキング期」です。

テイクバックで肩を上げ始め、腕が最も後ろにしなる時ですね。

腕を上げる動作は、肩甲骨と上腕骨が連動することで、スムーズに真上まで上がります。

肩を支えている筋肉や肩甲骨を動かしてくれる筋肉が硬くなってしまうと、この連動が無くなり、「コッキング期」で肩のインピンジメント症候群が起きてしまいます。

「棘上筋」も肩を支えている筋肉の一つですが、他にも重要な筋肉があるので、次回は野球肩・インピンジメント症候群になりやすい身体の状態について、お話します。

野球肩について!(インピンジメント症候群)②に続く

 

横浜市港南区上大岡で接骨院、整骨院、整体院をお探しの方は
上大岡やまだ接骨院までご相談ください!
野球肘、野球肩、その他スポーツ障害に、競技の特性や状況に応じた施術やトレーニング計画を立てて、改善を目指します。

 

 

投球フォームについて!

2017年06月20日

こんにちは!
横浜市港南区上大岡、やまだ接骨院です(^_^)

あと一か月で高校野球、夏の大会が始まりますね!

患者さんにも選手がいるので、
ケガ無く大会に臨めるようにサポートしていきたいと思います!!

とうことで、今回のテーマは、、

投球フォームについて!

投球フォームには数えきれないほどの理論があり、どれが正解でどれが間違っているとは言えません。

ただ、一つ間違っていることとして、最初にお話しておきたいことは
理論を押し付けて「型」にはめることです。

自分の経験や感覚から理論を作り上げると、どうしても選手に当てはめようとします。

結果、選手が持っている個性・特性を生かせなくなってしまいます。

ダルビッシュ投手のフォームを真似しても、同じスピードや変化球は投げられないですよね(^^;)

上大岡やまだ接骨院で、投球フォームについて指導させてもらう時は「型」に当てはめることは絶対しません。

では、投球フォームについて、どのような指導をさせてて頂いているかというと、

肘や肩に障害が出ないポイントだけを抑えて指導させて頂いています。

投球動作は大きく5つに分けられます。

  • ワインドアップ期
  • 早期コッキング期
  • 後期コッキング期
  • 加速期
  • 減速・フォロースルー期

それぞれのカテゴリーに分けて分析し、足の位置や肘・肩の角度などのポイントを見ます。

どこかに問題があった場合、投球障害(野球肩、野球肘)を起こさないように投球フォームを修正するのですが、肘関節や肩関節の可動域、柔軟性などに選手の特性が出るので、そこを見極めた上で修正していきます。

例として、肩甲骨の可動域が広い選手は、コッキング期で肘を背中の方にかなり引きます。

これを引き過ぎだとして指導してしまうと、今まで引いていた分の「タメ」が無くなり、体重移動も出来なくなり、俗にいう「手投げ」になってしまいます。

野球肘、野球肩を防ぐために投球フォームを改善しているのに、身体の状態や特性を理解しないと、むしろ障害を引き起こすフォームになってしまいます。

野球肩、野球肘になって、練習をお休みしたけど再開したら痛くなったという方は

投球フォームによる問題が考えられます。

原因を突き止めないと、いつまでも繰り返すのが投球障害なので、経験がある方は一度

フォームを見直してみてはいかがでしょうか?

野球肩、野球肘でお困りの方は、横浜市港南区上大岡、やまだ接骨院までご相談ください。

硬式野球出身の院長が、身体の状態を見極め、適切なフォーム指導や施術を行っています。

野球肩について!②

2017年05月19日

こんにちは!
横浜市港南区上大岡、やまだ接骨院です(^_^)

前回の続きで、野球肩についてのお話です!

 

リトルリーグ肩(上腕骨骨端線障害)の治療とは?
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さて、リトルリーグ肩(上腕骨骨端線障害)の原因については先の投稿で
お話ししましたが、投球動作時に上腕骨に引っ張る力と捻じる力が加わることにより
発生します。

じゃー捻じらなければいいって話なんですが、それじゃ野球できないですよね(^▽^;)

しかし、まずは安静にすることが必要です。

骨端線にダメージがある状態で投球を続けてしまうと、どんどん悪化することは
言うまでもないですよね。

ただ安静にするというのは投球に限った話です。

腕に負担さえかなければ、練習して構いません。むしろやるべきです。

投球動作には様々な要因があります。

肩の力だけではなく、下半身から体幹、上半身まで力がスムーズに伝わることで
ボールを投げることが出来ます。

リトルリーグ肩になる場合は、下半身から体幹、上半身までの力の伝わり方の
どこかに問題があります。

問題が柔軟性なのか、筋力なのか、栄養なのか、感覚なのか。

人それぞれですが、大半はどれもが肩を使わなくても改善できるものだと思います。

選手は投球を禁止したら、投げたくなります。

投げられないことに意識が向き、他のトレーニングも、なんとなくこなすだけになりがちです。

でも、投げられない期間を

ただの休養にするのか足りなかったものを強化する時間と捉えるのかで

投球を再開できた時の状態は全く変わります。

上大岡やまだ接骨院では、もちろん手技による治療など行いますが、

本人が身体の感覚に意識を向けて、野球肩を再発しなくて済むように

トレーニングやフォーム修正をすることが一番の治療と考えています。

以上で、終わります、、、

あ!もう一つ、重要なことがありました!!

それは周囲の方の協力です!

リトルリーグ肩は少年期の障害です。まだ自分で判断することが難しい年齢です。

親御さんや監督、コーチがいち早く異変に気づいてあげること、

他にピッチャーがいないとか、チーム事情はあると思いますが、

選手の将来を一番に考えてあげてほしいと思います。

 

以上で本当に終わりです。

横浜市港南区上大岡で整体、接骨院、整骨院をお探しの方、身体の不調でお悩みの方は
上大岡やまだ接骨院までご相談ください。

野球肩について!①

2017年05月19日

こんにちは!
横浜市港南区上大岡、やまだ接骨院です(^_^)

今回のテーマは、、、

「野球肩」について!①
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野球肩」ってだいぶ広い範囲ですが、少しずつやっていきましょう(^_^)

まず「野球肩」とは何でしょう?

野球肩とは、滑液包炎、棘上筋腱炎、上腕二頭筋腱炎、肩甲上神経麻痺による棘下筋萎縮、インピンジメント(impingement)症候群、上腕骨骨端線障害(リトルリーグ肩)などの投球動作によって引き起こされる、さまざまな肩関節障害の総称。 (ZAMST)

専門用語だらけですが(笑)、要するに肩の筋肉や腱、骨などに何かしら障害が発生したら

野球肩と呼びます。

上記の傷病にも、それぞれ発生する原因があります。

まずは何より子供たちに「野球肩」になってほしくないので、子供特有の「野球肩」である、

上腕骨骨端線障害(リトルリーグ肩)についてお話しします。

 

上腕骨骨端線障害(リトルリーグ肩)とは?
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小・中学生くらいの年齢だと、骨がまだ完成されていません。

この時期に肩の骨(正しくは上腕骨)に繰り返し捻じれるストレスを加えると、

軟骨がダメージを受けてしまいます

大人の骨は完成しているので、まず発生しません。

上腕骨骨端線障害がリトルリーグ肩と呼ばれる所以ですね。

 

では、投球時、少年期の肩にどんなストレスを受けるのか見てみましょう。

 

                                   古東整形外科より引用

古東整形外科より引用

 

上の図は肩関節の図です。

下の図が投球動作時に上腕骨にかかる負担を現した図です。

上腕骨には骨の頭と体の間に骨端線という青い線の部分があります。

この骨端線を境にして、
引っ張る力とねじる力が加わり、骨端線が裂かれるように傷めます

これが上腕骨骨端線障害(リトルリーグ肩)です。

大人の骨になっていくにつれて骨端線は無くなっていきます。

そうすると骨の部分ではなくて、筋肉や靭帯に負担がかかり、そちらを痛めます。

つまり、大人と子供では、骨の構造的に傷める部分が違うのです。

ここを理解していないと、同じものと捉えてしまい、処置を誤ります。

まずはしっかり診断することがとても重要ですね。

 

次回は上腕骨骨端線障害(リトルリーグ肩)の治療についてお話しします!

「野球肩」について② に続く

 

「野球肩」「野球肘」について横浜市港南区上大岡で整体、接骨院、整骨院を
お探しの方は上大岡やまだ接骨院までご相談ください!
硬式野球経験者である院長が分かりやすくご説明します(^_^)
http://yamada-sekkotsu.com/


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